スノースクートのボード素材としてよく使われる「シンタード」と「エクストリュード」その違いを説明します。


スノースクートはスノーボードにくれべて、まだまだメーカーさんの数も少なく
ボードの種類もすくないです。価格もボードによってはまちまち
ボード(板)の違いを確認してみましょう

 

 

ソールの違い

スノースクート用のボードもスノーボードと同じようにソールの違いがあります。
シンタードとエクストリュードについてみていきましょう。
あなたのボードのソールもどちらなのか確認してみてください。

 

スノースクートのボード素材としてよく使われる「シンタード」と「エクストリュード」には、それぞれ異なる特性があります。以下にその違いを説明します。

シンタードベース

  • 製造方法: シンタードベースは、ポリエチレンの粉末を高温で圧縮して形成されます。このプロセスにより、密度が高く、微細な孔が多い構造になります。
  • 特性:
    • 滑走性能: シンタードベースは滑走性能が高く、特にスピードを求めるライダーに適しています。孔が多いため、ワックスをよく吸収し、長持ちします。
    • 耐久性: 高密度であるため、耐久性が高く、衝撃や摩耗に強いです。
    • メンテナンス: 定期的なワックスがけが必要ですが、その分パフォーマンスが向上します。

エクストリュードベース

  • 製造方法: エクストリュードベースは、ポリエチレンを溶かして型に押し出すことで作られます。この方法により、比較的低密度で均一な構造になります。
  • 特性:
    • 滑走性能: シンタードベースに比べると滑走性能は劣りますが、一般的な使用には十分です。
    • 耐久性: 耐久性はシンタードベースほど高くありませんが、日常的な使用には問題ありません。
    • メンテナンス: ワックスがけの頻度が少なくて済み、メンテナンスが簡単です。

 

  • シンタードベースは、スピードやパフォーマンスを重視する上級者や競技者に向いています。
  • エクストルードベースは、メンテナンスの手軽さを求める初心者やレジャー目的のライダーに適しています。

それぞれの特性を理解し、自分のスタイルや目的に合ったベースを選ぶことが重要です。

シンタードとエクストリュードではどちらが金額的に高価?

一般的に、シンタードベースのスノーボードはエクストリュードベースのものよりも高価です。これは、シンタードベースの製造プロセスがより複雑でコストがかかるためです。また、シンタードベースは滑走性能や耐久性が高いため、上級者や競技者向けの高性能なボードに使用されることが多く、その分価格も高く設定される傾向があります。

一方、エクストリュードベースは製造が比較的簡単でコストが抑えられるため、価格も手頃で、初心者やレジャー目的のライダー向けのボードに多く使用されます。したがって、予算や使用目的に応じて適切なベースを選ぶことが重要です

シンタードのメンテナンス方法

シンタードベースのスノーボードは、滑走性能を最大限に引き出すために定期的なメンテナンスが重要です。以下に、シンタードベースのメンテナンス方法を説明します。

必要な道具

  • ワックス(温度に応じた種類)
  • ワックスアイロン
  • プラスチックスクレーパー
  • ブラシ(ナイロン、ブロンズ、または馬毛)
  • クリーニング用クロス

メンテナンス手順

  1. クリーニング:

    • ボードの底面をきれいにするために、専用のクリーナーや温水を使って汚れや古いワックスを取り除きます。
    • クリーニング後は、乾いたクロスでしっかりと拭き取ります。
  2. ワックスの選定:

    • 滑走する予定の気温に適したワックスを選びます。一般的に、寒冷地用、温暖地用、オールラウンド用などがあります。
  3. ワックスの塗布:

    • ワックスアイロンを適切な温度に設定します(ワックスのパッケージに記載されている温度を参照)。
    • ワックスをアイロンで溶かし、ボードの底面に均一に滴下します。
    • アイロンを使ってワックスをボード全体に広げ、均一な層を作ります。アイロンをボードに長時間当てすぎないように注意してください。
  4. 冷却:

    • ワックスがボードにしっかりと浸透するように、少なくとも30分から1時間ほど冷却します。
  5. スクレーピング:

    • プラスチックスクレーパーを使って、余分なワックスを削り取ります。ボードの先端からテールに向かって一定の力で行います。
  6. ブラッシング:

    • ナイロン、ブロンズ、または馬毛のブラシを使って、ボードの滑走面を磨きます。これにより、滑走面が滑らかになり、滑走性能が向上します。
  7. 最終仕上げ:

    • 乾いたクロスでボードを拭き、余分なワックスの粉を取り除きます。

メンテナンス頻度

シンタードベースはワックスをよく吸収するため、頻繁に滑る場合は数回の使用ごとにワックスがけを行うと良いでしょう。特に、雪質や気温が変わる場合は、適切なワックスを選んでメンテナンスを行うことが重要です。

このメンテナンスを定期的に行うことで、シンタードベースの性能を最大限に引き出し、長持ちさせることができます。

 

エクストリュードのメンテナンス方法

エクストルードベースのスノーボードは、シンタードベースに比べてメンテナンスが簡単で、頻度も少なくて済みます。しかし、適切なメンテナンスを行うことで、滑走性能を維持し、ボードの寿命を延ばすことができます。以下に、エクストルードベースのメンテナンス方法を説明します。

必要な道具

  • ワックス(オールラウンド用が一般的)
  • ワックスアイロン
  • プラスチックスクレーパー
  • ブラシ(ナイロンまたは馬毛)
  • クリーニング用クロス

メンテナンス手順

  1. クリーニング:

    • ボードの底面をきれいにするために、専用のクリーナーや温水を使って汚れや古いワックスを取り除きます。
    • クリーニング後は、乾いたクロスでしっかりと拭き取ります。
  2. ワックスの選定:

    • 一般的なオールラウンド用のワックスを使用することが多いです。特に特定の気温に合わせたワックスを選ぶ必要はありませんが、気温に応じたワックスを使うとより効果的です。
  3. ワックスの塗布:

    • ワックスアイロンを適切な温度に設定します(ワックスのパッケージに記載されている温度を参照)。
    • ワックスをアイロンで溶かし、ボードの底面に均一に滴下します。
    • アイロンを使ってワックスをボード全体に広げ、均一な層を作ります。アイロンをボードに長時間当てすぎないように注意してください。
  4. 冷却:

    • ワックスがボードにしっかりと浸透するように、少なくとも30分から1時間ほど冷却します。
  5. スクレーピング:

    • プラスチックスクレーパーを使って、余分なワックスを削り取ります。ボードの先端からテールに向かって一定の力で行います。
  6. ブラッシング:

    • ナイロンまたは馬毛のブラシを使って、ボードの滑走面を磨きます。これにより、滑走面が滑らかになり、滑走性能が向上します。
  7. 最終仕上げ:

    • 乾いたクロスでボードを拭き、余分なワックスの粉を取り除きます。

メンテナンス頻度

エクストルードベースはシンタードベースほど頻繁にワックスがけをする必要はありませんが、数回の使用ごとにメンテナンスを行うと良いでしょう。特に、滑走感が鈍くなったと感じたときや、ボードの底面が乾燥しているように見えるときは、ワックスがけを行うことをお勧めします。

このメンテナンスを行うことで、エクストルードベースの滑走性能を維持し、快適なライディングを楽しむことができます。

 

ジック・ジャパンのボードを見ていきましょう

ジック・ジャパンのボードはエントリーモデルのG-1ボードはエクストリュード
その他のメーカーHPのスペック表記にあるSole: ISO Speed 7500と記載のある
ボードはシンタードベースとなります。製造方法や特性でそれぞれのメリット、デメリットを理解して
2025-2026年のシーズンに備えましょう。

 

ボードのベースにおけるシンタードとエクストルードの違いをツリー形式で説明します。

シンタードベース
├── 定義
│   └── 高密度のポリエチレン粉末を加熱・圧縮して形成
├── 特徴
│   ├── 高い耐久性
│   ├── 優れた滑走性能
│   └── ワックスの吸収性が高い
├── 利点
│   ├── 高速滑走が可能
│   ├── 長持ちする
│   └── メンテナンス次第で性能が向上
└── 欠点
    ├── 高価
    └── メンテナンスが必要

エクストルードベース
├── 定義
│   └── 溶かしたポリエチレンを押し出して形成
├── 特徴
│   ├── メンテナンスが簡単
│   ├── コストが低い
│   └── 耐久性はシンタードに劣る
├── 利点
│   ├── 手入れが少なくて済む
│   ├── 初心者に適している
│   └── 修理が容易
└── 欠点
    ├── 滑走性能がシンタードに劣る
    └── ワックスの吸収性が低い

このように、シンタードベースは滑走性能や耐久性に優れていますが、コストが高くメンテナンスが必要です。一方、エクストルードベースは手入れが簡単でコストが低いため、初心者やカジュアルなライダーに向いています。選択は使用目的や予算に応じて行われます。

 

 

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