【子供用キックボードの乗り方】ブレーキ付きは必要?公道は?事故の心配は?
キックボードは「キックスケーター」「キックスクーター」とも呼ばれ、海外では「Scooter」「Kick scooter」の名前で知られる人気のスポーツ遊具です。
スケートボード(スケボー)よりも操作が簡単で、大人はもちろん小さな子供でもすぐに乗れるのがキックボードの大きな魅力。
キックボードは子供の運動神経やバランス感覚を養うには最適な遊び道具ですが、使い方を間違えれば自転車などと同様に、事故やケガの危険もあります。
「危ないからキックボードは駄目!」
ではなく、正しい安全運転の方法をしっかり教えてあげることが大切ではないでしょうか?
そこで今回は、安全なキックボードの乗り方・使い方についてお話しします。
●キックボードでケガをしないために注意して欲しいこと
【1】折り畳み式のキックボード
折り畳みできるキックボードは持ち運びや収納にも便利ですが、扱いに慣れていない子供や、危険予測・運動能力が未成熟な幼児は指を挟んでしまう危険があります。
幼児向けの入門用キックボードは、折り畳み式でない製品を選ぶか、最初にしっかり注意を促してあげると良いです。
当店のキックボードはプロスクーター以外はほぼ折りたたみのモデルです。
【2】キックボードのブレーキ
キックボードのブレーキは、主に4タイプがあります。
1.ブレーキ無し
2.後輪ブレーキ付き
3.ハンドルブレーキ付き(主に前輪ブレーキ)
4.前輪後輪ブレーキ付き
多くのキックボードは、後輪にブレーキが付いています。
ペダルや泥よけを足で踏み、車輪を止める仕組みです。
まず最初に、この後輪ブレーキの操作を覚えるまで、しっかり見届けてあげてください。
後輪ブレーキが無いキックボードもあるため、購入時にはご確認ください。
また、ハンドルにブレーキレバーの付いたキックボードもあります。
自転車の前輪ブレーキ同様の仕組みのため、急なブレーキ操作で前につんのめったり、滑って転倒する危険があります。
ハンドルブレーキは不要と言う声もありますが、いざという時にピタッと止まれる機能は接触事故を防ぐなどのメリットも考えられます。
ハンドルブレーキ付きのキックボードを選ぶ際は、ブレーキのかけ具合などを覚えるまで練習することが大切です。
【3】三輪キックボード
子供用キックボードには、後輪が2つ付いた三輪タイプもあります。
三輪キックボードは幼児向けに転倒の危険を回避するメリットがあります。
その反面、三輪キックボードは曲がりにくいデメリットもあります。
二輪車・三輪車どちらを選ぶかは悩ましい点でもありますが、基本的には状況判断や複雑な操作が難しい幼児向けと覚えておいてください。
●子供用キックボードは何歳から乗れる?
幼児用キックボードは対象年齢3歳からが一般的です。
早い子供は2歳くらいから乗りこなす子もいます。
対象年齢が3歳~10歳くらいまでのキックボードは三輪タイプで耐荷重30㎏~65㎏程度までの製品が多いです。
お子さんの体重を見ながら、5歳6歳くらいで耐荷重90㎏のキックボードへ買い替えを検討するのが良いでしょう。
安全な場所で防具を身につけ、親御さんが見届けられる範囲で遊ばせるのであれば、キックボードは幼児教育にも繋がるので幼少期から始めるのがおすすめです。
●キックボードは公道も走れる?
日本キックスケーター協会のホームページによれば、
「キックスケーターは各メーカーや機種毎に構造(開発設計意図や制動装置の有無等)が異なりますので公道使用に関してはメーカー及び販売店に確認して下さい。」
と書かれています。
交通の頻繁な道路でのキックボードは、道路交通法違反になる可能性もあります。
公道でキックボードを乗っての交通事故も起きており、子供のキックボード遊びは公園など、安全を確保できる場所での利用が前提とお考えください。
遊べる場所まで子供が自分で運ぶことになるため、キックボードは軽量で折り畳み式のものがおすすめです。
また、下記のような場所の危険性も事前に教えてあげてください。
×急な坂道
×凸凹の激しい地面
×石ころなど障害物の多い地面
×側溝・排水溝の網蓋のある場所
キックボードは製品によってホイールサイズが異なります。
ホイールサイズが大きいキックボードは、路面からの衝撃も少なく安定走行ができます。幼児・子供向けには、前輪もしくは両輪が5インチのキックボードがおすすめです。
●子供用キックボードの安全な乗り方 まとめ
子供用キックボードの利用前には、下記の点にご配慮ください。
1.お子さんの年齢・適正等に合わせたキックボード選び
2.ヘルメットやプロテクター防具を必ず着用する
3.子供自身と他人への安全が確保できる場所で遊ぶ
4.路面状況や坂道に注意する
5.ブレーキ操作は最初にしっかりと
6.暗くなる前に終了する
7.スピードを出しすぎない
一見、面倒に思えるかも知れませんが、子供の遊びに危険はつきもの。
正しい遊び方を覚えれば、ほとんどの事故は未然に防げるはずです。
キックボードの操作は、自転車やスケボーなどより簡単ですから、事故やケガを心配するよりも、安全に楽しむ方法をご家族の皆さんで一緒に工夫されてはいかがでしょうか?
キックボードは決して危険な遊び道具ではなく、子供が社会生活の中で必要なルールを学べる、絶好の機会です。
安全運転で、キックボードの楽しさを教えてあげてください♪
<キックボード豆知識>
日本ではキックボードという呼び方が一般的ですが、英語で「Kickboard」と言えば水泳道具の「ビート版」を指すそうです。
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